日本円口座を提供する数少ないオフショアバンク(プエルトリコ)であるユーロパシフィックバンク(Euro Pacific Bank)が遂に業務停止に追い込まれそうです。
プエルトリコの金融庁であるOCIF(金融機関委員会)は先頃プレスリリースにて、ユーロパシフィックバンクに対して業務を停止するよう命令を発令したことを発表しました。
数年前、まだセントビンセントグレナディーン諸島のオフショアバンクだった頃は、多少中継銀行体制が不安定な程度でしたが、プエルトリコに移転した後しばらくは順調だったものの、コンプライアンス部門の肥大化に伴う事務処理の煩雑化とUSD取扱が事実上なくなってしまった後はどのようにして銀行を維持しているのか不思議な状態の銀行でした。しかしながら、OCIFからのプレスリリースを見ると、やはり、というか当然というか、破産状態にあるようです。この状態は、プエルトリコ当局が求める銀行免許維持水準を満たさないため、業務停止命令を出し、その後、おそらく事業清算という流れになると思われます。
https://europacbank.com/