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5月12日に金価格の最高値が更新され、今や「金」は最も注目される投資商品の1つになりました。

米ドル、ユーロの信用が落ち、債券や株式から逃避した投資マネーがどんどん「金」市場に流れてきています。

そこで気になるのは、このゴールドラッシュはまだまだ続くのか?それとも、上昇トレンドが一転して下降するのか、という点です。
金価格が最高値を更新した今、これは結構悩ましい問題です。

この問題に対する回答として残念ながら確実な正解というものはありません。
しかしながら、答えを探るヒントはあります。

それは「中国」です。

今、中国は、人民元の切り上げを迫られています。
時期は不明ですが、遅かれ早かれ、人民元は切り上げされるでしょう。
問題はその影響です。

中国国内に対する一番大きな影響は、輸出競争力の低下です。
これこそ、彼らが人民元切り上げ圧力に抵抗する大きな理由の1つになっていますが、同時に中国は人民元切り上げの影響を最小限に留める努力もしています。

それが、金の購入です。


あまり一般には知られていませんが、中国政府は自国民に対して金の購入を奨励しています。
具体的には、貯蓄のポートフォリオの少なくとも5%は、「金」もしくは「銀」を入れよ、と指導しているのです。

当然、中国政府自体も金の購入に熱心です。
実に、90年初頭から比べて中国の金所有量は30倍にのぼります。

中国政府が13億人の国民に対して「金(Gold)を買え!」と言っているのです。

少なくとも定期預金するよりは、金地金でも購入した方が良さそうですよね?

勝負を仕掛けたい人は、証拠金取引でレバレッジをかけて金・銀の取引か金ETF取引を検討する良い機会だと思います。