[日本経済新聞より引用]

 東京の地方銀行、東京スター銀行の発行済み株式の約67%を保有する米投資ファンドのローンスターは、スター銀保有株のうち最大で約67%すべてを売却する方針を固めた。英国最大手銀行のHSBC、内外の有力投資ファンド3社の計4社が買い手として名乗りを上げている。ローンスターは来月上旬までに売却先を決め、6月末までに売却を終えたい意向。地銀は再編が進んだ大手銀行とは異なり、なお過当競争にある。外資を巻き込んだ地銀再編が加速する可能性が出てきた。

 

 スター銀の株価は先週末で40万2000円で時価総額は2800億円ほど。ローンスターが上乗せ額(プレミアム)を付け全額売った場合、規模は3000億円前後になる可能性がある。カネ余りを背景に世界のM&A(企業の合併・買収)が活発化し、日本でも企業のM&Aが相次いでいる。外資やファンドの資金が金融にも向かい始めたわけで、新たな金融再編の引き金になりつつある。


HSBCが日本市場でリテール(小口)部門のサービス開始を目論んでいるらしいというのはもっぱらの噂ですが、意外と早くスタートするかもしれません。

東京スター銀行は、東京の他、埼玉、千葉、神奈川、宮城、愛知、山梨、大阪、福岡に有人店舗がありますから2007年7月1日開業予定のシティバンク銀行と互角の勝負が期待できるかも知れません。

HSBCが乗り込んでくれば当然citibankも黙ってはいないでしょう。そうなれば、良い意味でサービス競争が始まります。
農村部など外資があまり進出しないようなところを除いて、都市部の地銀は一気に外資系に飲み込まれるかも知れませんね。