2007年12月04日

中国株ファンド 投資3ヵ条

中国株ファンド 投資3ヵ条

中国株が世界的に注目されている。
特に中国株ファンドの純資産残高は1兆7114億3500万円(10月末時点)になり、7ヶ月連続の増加で過去最高を更新した。

中国株ファンドは、64本もある。背景には、中国株式市場の資産規模が株価上昇で増えたこともある。
香港市場の香港H株市場は11月時点の2万609ポイントは前年同期比1万ポイント以上、上海市場B株指数は343ポイント、深圳B株市場は690ポイントと上昇している。

証券会社が中国株の初心者にすすめるのがファンドだ。
多くのファンドの中から純資産高で選ぶ投資家がいるが、間違いだ。注意点から述べたい。


〈主な組み入れ銘柄は香港H株が多い〉

現在販売されている多くの中国株ファンドの組み入れ銘柄は、香港H株市場に上場している大型企業だ。選ぶ前に、組み入れ銘柄がどこの市場に上場しているのかチェックする必要がある。
次にその割合を見ることだ。香港市場の銘柄に偏るよりも上海市場、深圳市場が組み入れられている方がいい。香港市場と本土市場の株価は連動しないことが多いため、どちらかが下がった時にどちらかが上がればリスクが分散されるからだ。

中には台湾株やほかのアジア諸国の銘柄も組み入れられているのに堂々と中国株ファンドの名称を使っているファンドもある。運用側は中国や香港の株価が不安定になったときに他の国の株も組み入れられていると安定できると考えているようだが、その国の株価と中国の株価が連動していないか確認してから購入することだ。


〈H株を買っている人はファンドを買う必要がない〉

香港H株市場の個別銘柄に投資している投資家がファンドも購入すると、結局は同じ銘柄に投資していることも出てくる。個別銘柄で香港市場H株を選んだ人はファンドに投資する必要はない。


〈不動産など産業別のファンド、得意分野でなければ個別で勝負〉
中国株の不動産銘柄だけや資源株だけ、中小企業だけを組み入れたファンドなども販売している。私はよほどその産業に強い投資家でない限りおすすめしない。

中国株は毎年平均70社が上場しているが、時価総額が1ドル以下の小さい企業もかなりある。
ひとつの産業に絞った場合、必然的に零細企業も組み入れられる可能性もある。その産業の時価総額の大きい銘柄を1社、中規模の銘柄を自分で選択して1社選ぶほうがまだリスクが分散される。


〈A株はファンドでしか買えない〉
人民元切り上げに伴い、中国株の人気が高まった。ところが人民元での取り扱いのあるのはA株だけだ。

A株とは中国本土(上海と深圳)に上場している、中国人だけが取引できる市場だったが、現在では投資信託に限り購入できるようになった。ある証券会社では発売初日の数時間で完売し、1日で数十億円も集まった。ところが、そういった投資家の心理を狙ってか、最低取引金額が500万円という高額で設定されたファンドが発売された。

A株はB株より上場するのに規制が緩く、中国人投資家の割合がほとんどを占めていることから乱高下も激しい。
人民元は時間はかかるが、少しずつ確実に切り上がる。少額ならA株ファンドも注目だが、500万円も費やすなら中国人投資家の売買の傾向を見抜く力に自信のある人に限る。


〈結論〉
一,3市場分散タイプか
一,業種別は極力避けて
一,最低取引額は妥当か

[ 日経金融新聞2007年12月4日の記事から引用 ]

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