ステップ・バイ・ステップ式オフショア銀行口座開設法のススメ

昨今、審査が厳しくなり、なかなか口座開設まで漕ぎつけない人が続出しているオフショア銀行口座。
 
あなたはもしかして、書店の「海外口座開設本」の影響を受けて、格付けAAAレベルの銀行に口座を開こうとしていませんか?
 
確かに、初めての海外口座でも、またそれが格付けAAAでも、開けるときは開けます。
でも、開けないケースもまた存在し、しかも今後は、むしろ開けなくなる可能性が大きくなりつつあります。
 
そこで、ステップ・バイ・ステップ式オフショア銀行口座開設法をお勧め致します。
 
内容は極めて簡単です。
 
[1] 格付けが低くても、審査が厳しくない銀行にまず口座を開く
 
初めて海外口座を開く場合、まずは「海外のインターネットバンキング操作」に慣れましょう。
よく使うであろう『送金』も、日本国内の金融機関間でやり取りするのとは大分違います。
SWIFT(スウィフト)コードを指定したり、IBAN(アイバン)を指定したり、送金を中継するコルレス銀行の情報を入力したり、初めての人は必ず戸惑います。
第1ステップでは、こういう海外銀行を使いこなすための操作手順を身につけましょう。
したがって、格付けは二の次。簡単に開けることが重要です。
 
[2] 格付けBBBの中堅レベル銀行に口座を開く
 
格付けBBBレベルは、日本の地方銀行くらいの信用度をもつオフショア銀行と思って構わないと思います。
但し、非居住者(ノンレジデント)の口座開設を受け入れるオフショア銀行ですから、口座開設手続きや審査の厳しさは、日本の地方銀行の遙か上を行っています。つまり、単純に申し込んだだけでは口座開設拒否される可能性が高くなります。
 
とはいえ、このレベルの銀行は、バンクリファレンスレター(銀行照会状)の提出が不要だったり、新規顧客獲得に積極的なため審査が緩めだったり、郵送手続きだけで開設できたり、結構口座開設のメリットがあります。
 
資産規模が1,000万円以下であれば、このレベルのオフショア銀行が最適です。
感覚としては庶民派オフショア銀行という感じでしょうか?
 
[3] 格付けA以上のオフショア銀行に口座を開く
 
HSBC香港のスマートバンテージ(SmartVantage)口座のような、少額仕様の口座タイプもありますが、この格付けAクラスのオフショア銀行になると最低1,000万円以上の預金を想定しています。HSBCも、本当は『プレミア口座』がメイン商品です(面と向かっては言いませんが…)。スマートバンテージ、パワーバンテージのお客さんにも、「将来的にはプレミア口座にアップグレードして下さいね」という言外のプレッシャーを与えているわけです。
 
(そう考えると、パワーバンテージからスマートバンテージにダウングレードするお客は、HSBC香港から見ると相手にしたくないお客さんということになりますね)
 
さて、資産が1,000万円以上あるとして、格付けA以上の銀行は郵送手続きではなく窓口での手続きが必要だったり、バンクリファレンスの提出が必須だったり、口座開設時の手続きが若干面倒であることが多いです。
バンクリファレンスについては、裏技で乗り切るという方法もありますが、やはり規定の書類を揃えた方が心証は良いに決まっています。そういう意味でも、ステップ・バイ・ステップ式は意義があるわけです。
 
それから、窓口での手続きを要求される理由についてですが、ひとえにリスク説明の必要性があるからです。書面の郵送では、顧客が金融取引についてのリスクを理解したかどうかの確認が難しくなります。そこで、口頭による確認、つまり窓口での口座開設手続きを求められるというわけですね。
逆に言えば、投資商品へのアクセスが出来ない口座や定期預金のみの口座など、内容が限定された口座の場合は、郵送のみでの手続きで開設できる可能性が高くなります。
 
[4] プライベートバンクに口座を開く
 
どうせなら、ここまで行きたいところですね、プライベートバンク。しかも、スイスのプライベートバンク
1,000万〜2,000万円程度から開設自体は出来ますが、その真価を発揮させるなら、1億円以上を預けましょう。
 
ちなみに、いわゆるプライベートバンクは、お金を増やす資産管理業者ではありません。
極端にいえば、何も指示をしなければ何もしません。
減らすな、と言えば減らさない努力をしますし、殖やせと言えば殖やす努力をします。
 
しかし、本当のプライベートバンクの魅力はもっと別のところにあります。それは、「コンシェルジュ」としての役割です。決してNOと言わない執事=プライベートバンカーと考えても良いです。
 
力のあるプライベートバンクか否かが分かるのが「プライベートバンクからの紹介」で受けることが出来るサービスです。
つまり、一見さんお断りの店でも、そのプライベートバンクからの紹介ならOKというようなケースです。
それは、有名な学校だったり、サークルだったり、秘密のバーかもしれません。
 
とはいえ、プライベートバンクの場合は、面談に合格する必要がありますから、100億円持っていても口座開設出来ないかも知れません。