「UBSの顧客情報提供、スイスフランの魅力損なう可能性」

スイス政府が、金融大手UBSによる米当局への顧客情報提供を認めたことで、スイスの銀行の守秘義務が揺らぐなか、安全な逃避先通貨とされてきたスイスフランの魅力が損なわれる可能性がある。

UBSは先週、脱税の疑いのある約250人の顧客情報を米税務当局に提供することに同意した。これを受け、スイスの銀行の守秘義務が今後も維持されるか疑問が持ち上がり、スイス国内から資金を引き揚げる動きが出るとの懸念が高まっている。

GFTフォレックスの為替リサーチ部門ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「スイスは、世界的な銀行法規を今まで以上に順守しなければならないだろう」と指摘。「これにより、プライバシーが必要な顧客にとってスイスの銀行は、以前ほど好ましい安全な逃避先ではなくなり、スイスから大量の資金が流出する可能性がある」との見方を示した。

スイスフランは20日、対ドルで2カ月超ぶりの安値をつけた。

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-36652420090224


すでに、数年前からスイスはアメリカの圧力に屈しつつありましたが、どうやら完全降伏宣言のようです。

アメリカという外国からの干渉に完全に屈服してしまったスイスは、オフショア金融立国としての価値は全く無くなってしまいました。

ただ、このスイスの凋落は数年前から始まっていたこともあり、プライバシー目的でスイスに資金を置いていた人は、すでにそのほとんどをスイス国外に避難させています。
今の今までスイスに資金を置いている人は、プライバシー目的ではなく、純粋にスイス式のプライベートバンキングサービスを受けたい人、スイスの証券サービスを利用したい人、スイス以外に避難用の口座を持っていない人などでしょう。


-生き残るために-

秘密口座、匿名口座が都市伝説化してしまったとはいえ、腐っても鯛。
スイスブランド自体は健在ですし、今までの実績もあります。

スイスが生き残るには、"オンショア"として表の世界で一流の金融サービスを提供していくしかないでしょうね。
救いなのは、アイスランドなどと異なり、スイスは表の世界でも十分通用する「プライベートバンク」を持っていることです。
このプライベートバンクのノウハウを輸出すれば、結構生き残れると思いますが、さてどうなることやら。