2010年7月11日は、ご存じのように参議院選挙の投票日です(期日前投票する人も多いと思いますが)。


選挙が国政を担う政治家を選ぶ大切な日であるということは、わざわざ指摘されるまでもなく理解出来ていますが、頭では分かっていてもなかなか感覚としてそれを実感できません。


各政党の公約やマニフェスト、立候補者達の主張、争点が、「分かりにくい」「選挙前と後で内容が変わる」「竜頭蛇尾に終わることが多い」という理由で、結局「誰を選んでも同じ」という印象を抱きがちです。


しかし、真剣に選ぼうとテキトーに選ぼうと、選挙の結果に対する責任は、その候補者を選んだ我々に帰することになります。投票をしなかった場合でも、「投票をしなかった結果」に対する責任が発生します。つまり、ツケを払わされるということです。この場合、他人が選んだ結果に対して責任を負わされるということです。ただしそれを承知で棄権するのであれば、それはそれで1つの選択です。


とはいえ、いまいちテンションが上がらない選挙でわざわざ投票所に行くというのは億劫です。どうすればよいのでしょうか?


政治家とは、結局のところ国民の税金の使い方を決める人なのですから、


 = ファンド運用会社

税金 = 投資資金

公共・福祉サービス = 配当

政治家 = 資産運用担当者(ファンドマネージャー)

政党 = 資産運用チーム


このように考えた方がイメージしやすいのかも知れません。


例えば、年間100万円の税金を納めている人は、「このまたは政党になら100万円の運用を任せても良い」と思う人・政党を選ぶことになります。

自分の選挙区に、例え「これ!」と思う立候補者が居なくても選ばなければなりません。少なくとも、他人の選んだ結果のツケを払わされる思いはしないように。


その候補者・政党が、どのようなポリシーで資産運用を行うつもりなのか良く分からない場合は、直接相手に問いただすべきです。

「日本株への投資で儲けます」

「うちは外国株で行きます」

「FXで儲けます」

「損切りラインはこれくらいです」

「長期的な視点で儲けを出すために短期ではマイナスがこの程度出ます」

「大きなリターンは期待出来ませんが毎月配当を出します」

「満期日にドカンと大きなリターンを出しますが、それまで配当は無しです」

などなど、根掘り葉掘り聞いていけば、どのような方針で資産運用するつもりなのかが見えてくるはずです。


どうしても、当選させたい立候補者や政党が無い場合は、まだ3つの選択肢が残されています。それは、

(1) 棄権する → 他人が選んだファンドマネージャーに自分の資産運用を任せる

(2) 自分が立候補する → 自分で自分の資産を運用する

(3) 日本を捨てる → ファンド会社を別の会社に変更する


どんな結果でも、それを受け入れる覚悟があるなら(1)が良いでしょう。

自分のカネの運用を他人になんて任せておけないぜ!という人は(2)です。

別のファンド会社(国)の方が良いと思う人は(3)を選択して下さい。


4番目の、自分自身をこの世から強制退場させるという選択肢もありますが、あまりおすすめはしません。