米カリフォルニア州・グレンデール市の公聴会で、日系住民の抗議にもかからわず慰安婦記念像が設置されることになりました。


韓国勢の米国内の強力なロビー活動に対してやられっぱなしの日本勢ですが、今回のグレンデール市の一件で少し風向きが変わるかも知れません。今までは、韓国のロビー活動に対して、「無視」というアプローチで応えていた日本勢ですが、今回は珍しく「抗議」という対応に打って出ました。


韓国は、第二次世界大戦中に旧日本軍が"性奴隷"としての「従軍慰安婦」制度を管理・運営していたと主張しています。これに対し、日本側は「少なくとも軍(国)が管理・運営する形で従軍慰安婦というシステムが存在したことはない」と主張しています。日本側の主張に関しては、その時々の政権与党や首相によって細かい部分が変わってきますが、大筋としてはこのような形になると思います。


韓国としては、日本という国家が性奴隷制度を作り、当時の韓国(大日本帝国領朝鮮)女性が20万人も強制連行され性奴隷として甚大な被害を被ったので、真摯にその罪を認め謝罪と賠償をせよ!と世界中でアピール活動を行い、それによって「日本がかつて性奴隷制度を運営していた」と信じる外国人が増えている状況です。
韓国の戦術として上手いのは、アメリカで「慰安婦問題」をアピールする際、「日本vs韓国」という形を取らず、あくまで「女性の人権問題である」という形でアピールしている点です。"人権"を持ち出されると弱いアメリカでは、非常に効果的な手法です。


残念ながら今回のグレンデール市での抗議は失敗しました。しかしながら、もしかしたら今回の「抗議」は反撃の狼煙になるかも知れません。


いままで、海外で"ロビー活動"を行うということについて消極的だった日本ですが、これを機に税金を投入して韓国のVANK(自称・民間外交使節団)に対抗出来るだけのロビー組織を作ることを真剣に考える時ではないでしょうか?
少なくとも、向こうはVANK級の団体を500個作る!と息巻いており、ますます意気盛んです。
とても、有志の集まり程度では、VANKをはじめとする韓国ロビー活動団体には歯がたたない状況なのですから、国として資金と人材をしっかり供給し、アメリカ世論を動かせるくらいの組織を作って欲しいものです。