最近は、海外発行のカード(クレジットカード、デビットカード)の種類も増え、また、海外発行クレジットカード対応のATMも増えてきたこともあり、給与・コミッション・FX口座出金用などの用途で採用する事業者も増えてきています。
非居住者でも発行されるカードは、カード先進国のアメリカか金融立国のイギリスの事業者が発行するカードが大半です。
ただ、この2カ国は、国家による個人情報収集に熱心な国でもありますので、金融プライバシーの点を重視したい人にとっては、出来れば避けたい国でもあります。特にウェブサイトが日本語化されている業者は、一見すると日本人顧客にとってはユーザーフレンドリーではありますが、当然ながら例の官公庁の職員も巡回しているわけですから、プライバシー重視の顧客にとっては後から一網打尽にされる危険がある業者と言えます(海外のFX業者が日本語ページを作成した途端に日本の金融庁から激烈な指導がなされるのが良い参考例です)。
条件さえ合えば、情報保全をウリにするオフショア発行カードを選択したいところですが、マネーロンダリングに使われやすいオフショアと、やはりマネーロンダリングに使われやすい国際デビットカードやクレジットカードの組み合わせは非常にデリケートな部分であるため、大量発行(数千〜数万単位のカード発行)に対応できるオフショアのカードプロバイダ(主に銀行)が少ないのが現状です。
もし、オフショアFXブローカーサービスやオフショアファンドビジネスを展開しようと考えている事業オーナーであれば、出金戦略としてオフショア発行カードをセットするところまでアレンジ出来れば、金融機密保全に気を遣う富裕層をターゲットにできるでしょうね。
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