日本から香港(HSBCなど)や大手の国際銀行宛に送金する際にはあまり意識することはありませんが、オフショアを含む小国にある銀行に送金する場合には、受取側の銀行から 中継銀行 を指定されるケースがあります。

中継銀行とは、文字通り「中継地点」であって「送金先(受取銀行)」ではありません。実は、この「中継銀行」というものに慣れていない場合に、送金先口座情報として、この中継銀行の情報を指定しまう事例が多発しています。


例えば、
送金元銀行: 日本の銀行
中継銀行: アメリカの銀行
送金先銀行: ブラジルの銀行
という例を考えてみましょう。

この場合、海外送金を飛行機に例えると分かりやすいです。

つまり、あなたは自分の子どもを、日本からアメリカの空港を経由して、最終目的地のブラジルに旅行させる、と考えて下さい。

この場合、旅行する子どもに持たせるべき航空チケットは、
日本発 - アメリカ経由 - ブラジル行き
のチケットです。

しかし、間違えて中継銀行を送金先に指定しまった場合は、「ブラジルまで行ってらっしゃい〜」と言いつつ、
日本発 - アメリカ行き
のチケットを渡すようなものです。

その結果、間違ったチケットを渡されたあなたの息子(娘)は、とりあえずアメリカまでは来ることが出来るものの、そこで迷子になります。

もしチケットの裏(送金指示書の備考欄)に最終目的地の住所(本来の受取銀行のSWIFTコードと口座番号)が記載されていれば、もしかしたら無事に目的地にたどり着けるかも知れません。

しかしながら、初めから最後目的地までのチケットを渡す場合と比較して、かなりの苦労をするであろうことは想像に難くありません。
親であるあなたも心配で心配で夜も寝られなくなることでしょう。


教訓 -


大切なお子様に旅をさせる場合には、是非正しいチケットを渡してあげましょう。