アジア圏をターゲットとして、手広く営業をしていたマキシムトレーダーという海外投資詐欺グループが、今年2015年の春、台湾で摘発されました。

彼らは日本でも営業していたため、被害者は日本でもかなり存在すると思われますが、あまり日本ではニュースになっていないこともあり、それほど話題にはなっていないかも知れません。

台湾当局による摘発を伝えるニュース

http://www.wantchinatimes.com/news-subclass-cnt.aspx?id=20150529000097&cid=1201

この手の金融詐欺事件は、送金業務を担う銀行や送金業者にとっては極めて関心事の高いニュースであるため、一度このようなニュースが報道されると銀行口座開設目的として『海外投資のためのハブ口座として』という理由がなかなか受け入れられにくくなる、という反作用を生み出します。
特に、無名な投資先などを送金先として例示しようものならハイリスクの送金(後々、金融詐欺事件化する可能性がある案件に絡む送金)が発生する可能性が高いと判断され、最悪の場合、口座開設申込を拒否されてしまうでしょう。

マイナンバー制度が完全施行される前に海外に銀行口座を開いておきたいという方にとって、こういった銀行側の門戸を狭める要因となる事件はまったく迷惑至極といったところですね。