銀行口座開設(特にこのブログ内においてはオフショアバンクの口座開設を指すことが多いです)において、最近は審査部門担当者との攻防が激しくなってきています

審査部門は、場合によってはコンプライアンス部門と言い換える場合もありますが、口座開設についての可否を決定する人(部署)と考えて下さい。

この審査部門は、通常口座開設する際に口座開設申込者が接することはありません。フロント部分の窓口役(アカウントマネージャーと言われることが多い)が直接の連絡相手となりますが、審査部門はさらに奧(もしくは上)に位置するので口座開設時に会ったり話したり、メールでやり取りすることは基本的にありません。

最近、口座開設の場で、結構審査担当者から追加情報を求められ、しかもその追加情報が結構突っ込んだ内容のモノを要求してくるため、口座開設審査期間が長期化する原因となっています。個人であれば、その人は何をしている人なのか。法人であれば、どのような業種でどのような取引先が居るのか、という点についてかなり詳細な情報を求められます。
この場合、素直に聞かれた質問に対して回答出来れば良いのですが、多くのケースでは素性を隠そうとしがちであるため審査部門の担当者の納得を得るに至らず審査が延び延びになってしまう、というケースが増えてきています。

特に、「特に目的は無いものの、とりあえず口座だけ開いておこう!」というケースで大きな問題になります。もちろん、今までも無目的の口座開設申込は却下対象でしたが、そのあたりがよりシビアに見られるようになってきました。

かつて規定のフォームにサインするだけで口座開設が可能だった時代もありましたが、もはや今は昔。今後もますます海外銀行口座開設のハードルは上がっていくでしょうね。