ドルから新通貨Amero(アメロ)へ

ユーロのような複数の国にまたがる経済圏通貨構想は、アジアだけでなく北米にも存在します。
それが、1999年にカナダの経済学者ハーバードGグルーベルによって提唱された「Amero(アメロ)」です。

アメロは、カナダ(カナダドル)・北米(USドル)・メキシコ(メキシコペソ)を置き換える統一通貨になります。
アメリカのブッシュ大統領は、このアメロの推進派で、2010年までにカナダドル・USドル・メキシコペソをアメロに統一し、USドルを廃止すると言われています。

この件は、アメリカのニュース番組CNNでも報道されたので、アメリカやカナダの人はよく知っています。

YouTubeより

実際に、Ameroコインの存在を証明するかのような映像もあります。

アメロ紙幣の画像

アメロ構想が実際にあるとして、実際にはアメリカが覇権を握りたいという思いはミエミエですので、計画通り進むかどうかは分かりませんが、ここ1年でアメリカが被った金融ダメージはあまりにも甚大なのでなりふり構わずアメロ通貨を実現させてしまうかも知れません。

そうなれば、旧通貨となるUSドルは新通貨アメロへ通貨切換(デノミ)がなされるので、USドルの資産価値は大きく下がる可能性があります。

それは、USドルやカナダドルでの外貨預金をしている人や、ファンドを持っている人にもいえることです。

いずれにしても、我々がとるべき対応策は、保有資産の分散です。
保有USドルをすべて別通貨に変える必要はないかも知れませんが、その割合は小さくすべきです。
おそらく、この先10年は、予想もつかない経済変動が待ち受けているでしょうから、何が起きても、致命傷となるダメージは回避できるだけの準備はしておくべきでしょうね。