証券会社やFX会社は、マネーローンダリング対策の一環として、口座保有者が居住している国の銀行にしか出金できない場合があります。


例えば、日本居住者が海外証券会社Aに口座を開設した場合、業者Aは出金先として日本国内の銀行しか指定出来ないケースがあります。


このような制限を回避する方法として2つのやり方が有効です。


【1】 海外法人を設立する


例えば、香港のHSBCに出金したい場合、香港に法人を設立し、香港に法人の銀行口座を開設します。


【2】 マネーブッカーズを利用する


海外法人設立が大げさすぎる場合は、マネーブッカーズの利用が有効です。


マネーブッカーズ(moneybookers)は、イギリス・ロンドンに拠点を置き、FSA(金融サービス機構:イギリス金融庁)に登録された国際電子マネー決済業者です。イギリス版のPayPal(ペイパル)と考えれば分かりやすいです。


条件として、その証券会社・FX業者がマネーブッカーズに対応している必要がありますが、このマネーブッカーズは世界中の銀行に出金できるため、たとえ出金先制限のある証券会社やFX業者でも、マネーブッカーズに出金可能なら事実上世界中に出金可能になります。