ディープ・パケット・インスペクション(DPI)とは、聞き慣れない言葉ですが、簡単に言えば、「その人がインターネットでどんな情報を見たのか、どのようなキーワードで検索したのか」という情報を一元管理するシステム。


先頃、総務省がこのシステムをオンライン広告にも解放する方針であることが発表され話題になっています。


「その人がどのような情報を見、どのようなキーワードに興味があるのか」という情報を元に適切な広告を配信することが主な目的という事ですね。


そうは言ってみても、今ひとつピンと来ません。

これをどのようにイメージすれば分かりやすくなるでしょう?


「インターネット」を「電話」に置き換えると分かりやすいかも知れません。



自宅の電話や携帯電話で、あなたが話した会話の内容を元に、全く知らない業者からあなたの好みにピッタリ合う商品についてのダイレクトメール(DM)が届くようになります。


広告を配信する側は、独自に情報を集める必要はなくなり、情報を蓄積しているプロバイダーからユーザーの情報を貰えば良いだけになります。

つまり、より多くの個人情報を、より簡単に手に入れることが出来るようになります。


これは大規模通信傍受システム(いわゆる、エシュロン)の民生利用と言えるかも知れませんが、利用するのが必ずしも善良な人達だけとは言えないところがミソです。