オフショアバンク(オフショア銀行)とは、非居住者(個人・法人)が口座を開設できる銀行を指します。


厳密な意味でのオフショアバンクは、非居住者のみが口座を持つことができる銀行で、その国に住んでいる現地住民は口座を開くことができません。

ただし、その国の中でも銀行業務を行えるバンキングライセンスを取得していることが多いので、通常の銀行の国際営業部門的な形で展開しているケースがほとんどです。


よく、「 オフショア銀行がある国 = オフショア国 」と思う方がおられますが、それは勘違いです。

国自体はオフショアでなくても、非居住者への銀行口座開設を正式に提供している銀行はかなり多く存在します。


たとえば、アメリカはオフショアではありませんし、通常口座を開く際には社会保障番号を要求されますが、ハワイのセントラル・パシフィック・バンクのように日本居住者でも口座を開ける銀行があります。


このように、非居住者に対して口座保有を認めている銀行は比較的多数に上るため、最近は敢えて非居住者オフショア法人(BVI法人やケイマン法人)が口座を開くことが出来ることを条件に、それを満たす銀行をオフショアバンクと呼ぶ傾向が増えてきているようです。