南ドイツ新聞に持ち込まれた一通の暗号化されたメールからそれは始まった

まるで小説か映画の冒頭を思われるシチュエーションから始まるオフショア業界最大のリークは、パナマの法律事務所Mossack Fonseca(モサック・フォンセカ)からでした。

その流出ファイルの量たるや、データサイズにして 2.6テラバイト。文書の数にして1150万点。流出した法人情報は200の国・地域の個人・法人に繋がる214,000法人。南ドイツ新聞は国際調査報道ジャーナリスト連合ICIJ)と一年前から共同で分析作業にあたり、ICIJから各国のメディアに公開されました。

このパナマ文書には、プーチンや習近平などの大物政治家、メッシやジャッキー・チェンの関係会社も含まれているため過去のオフショアリークの時よりも衝撃度が大きく、そのため、各界に今後少なからず影響が出てくることは必至。
習近平に至っては、「汚職撲滅の旗頭が資産隠しか!」という批判も出かねず、中国の経済失速から不安と相まって新たな混乱の火種になりそうな勢いです。

ICIJ の パナマ文書特設ページ
https://panamapapers.icij.org/

英BBC パナマ文書特集ページ
http://www.bbc.com/news/world-35934836

英紙ガーディアン パナマ文書特集ページ
http://www.theguardian.com/news/series/panama-papers